1がつのこらむ (2025年01月01日)
〈チャプレンのコラム〉
成るように成っていく
今年も聖三一幼稚園では、無事にクリスマス祝会を行うことができました。本番を迎えるその日まで、毎日のように、歌やダンス、イエス様のお誕生を祝う降誕劇を、一生懸命練習している子どもたちの姿を見ておりました。
さて、クリスマス祝会の前日、お昼の給食のときに、ある年少さんの男の子がこう言いました。「明日は、みんなの前で緊張をする。」
今まで練習したことがうまくいくだろうか、失敗しないだろうか、そのように不安な気持ちになるのは当然のことなのだろうと思います。同時に、私が感心しましたのは、その男の子が、「明日が本番である」ということに意識を向けながら、それをしっかり自分の心の中に留めているということでした。
私も、この先のことで「うまくいくだろうか」と不安な気持ちになることがよくあります。教会では、毎週日曜日の礼拝に向けて、聖書のお話を考え、また当日の礼拝の動きと流れについてリハーサルを行います。けれども、そのようにしっかり準備を行っても、礼拝本番では、ときどき、言わないといけない大切な言葉を飛ばしてしまったり、順番を間違えてしまうことがあります。
私の恩師が言っておりました。それは、たとえ私たちが「やってしまった」と思ってしまう失敗があったとしても、それも含めて、神さまがそのような私たちのことを「よし」として祝福してくださることに目を向けていくということでした。
もちろん、きっちり準備をして、もし失敗があれば、次はどうすればよいのか、その失敗を振り返り、次へ活かしていくことも必要です。と同時に、大切なことは、「失敗しないだろうか」「うまくいくだろうか」と不安を抱く私たちを、神様が守り、導いてくださるだから、神さまの想いのままに、成るように成っていく。クリスマス祝会でがんばる子どもたちの姿を見て、実感をいたしました。